スポーツをやっているとトップ選手やプロの試合を観戦した事があるかと思います。
その際にコーチの他にもたくさんのスタッフがいる事が確認できるかと思います。
その中には選手の怪我や治療等コンディションをよくしてベストな状態へと導くスタッフがいます。
その方がアスレティックトレーナーという役割です。
私自身現在もプロバスケチームでアスレティックトレーナーとして活動して24年になりました。
今までの経験として小学生、中学生、高校生、大学生、社会人、プロチーム、日本代表チーム、海外での活動実績があります。
私のところにもアスレティックトレーナーに関してやプロチームで活動したいという方からよく問い合わせがあります。
今回はアスレティックトレーナーに関して簡単に解説したいと思います。
【結論】
・日本スポーツ協会公認のアスレティックトレーナーの資格がある
・アメリカに留学してアメリカのアスレティックトレーナーの資格も強い
・認定の大学やスポーツ系の専門学校にて受験資格を取得できる
・ごく一部の方であるが推薦をもらって2年間の講習会でも受験することは可能
・競技によって必須の資格条件が異なるから必ず確認するようにする
目次
アスレティックトレーナーってどんなお仕事
スポーツ選手の怪我・リハビリ・治療・コンディション調整の点でサポートするのがアスレティックトレーナーの役割となります。
アスレティックトレーナーといっても、実際に年代のカテゴリーによって業務内容は大きく異なってきますし、所属する競技またはチームによっても業務は異なるのが当たり前の世界となっています。
実際に就職して自分が思っていた業務と大きく異なるということはよくあることです。
特にプロチームでは雑務も多いので固定概念に縛られると活動してからのメンタル維持に大きく影響することもあります。
ですから現場見学や現場実習をいろいろなカテゴリーで体験することで違いが見えてきてどの分野が自分に向いているのかもイメージして欲しい点です。
例を挙げると私が関わるプロバスケチームでは
・トップチーム
・U18(高校生以下の世代)
・U15(中学生以下の世代)
現在3つのカテゴリーで活動しています。
トップチーム
トップチームでは治療や競技復帰のリハビリやテーピングを巻く機会がとても多い業務で、遠征も多く、荷物の運搬や雑用もとても多くなります。
OFFの日でも選手の治療や怪我人の病院帯同などあまり休みもなく活動しています。
医師との連携もとても大切な点となってきます。
U18
スタッフ構成が少ないのでオールマイティなスキルを求められます。
競技特性に合わせた怪我の予防スキルやトレーニング指導も行うケースが必要となってきます。
いかに怪我を予防して強化していくかという点になってきます。
U15
中学生なので成長期での怪我の対応、予防などまだまだ未経験が多いの教育や指導方針でまずはセルフケアをしっかりと習慣づけることが大切となります。
治療よりも人間形成のサポートや保護者との連携もとても大切となります。
プロチームで活動するためには
プロチームやトップレベルでの活動は夢や目標として起こりやすく、ステータスも高まります。
とはいえ実際にはとても狭き門となっていき、しっかりと準備していく必要があります。
強い志を持つこと、知識や技術を身につけるだけでなく、人間性も問われます。
まずはあなた自身がそのステージに見学や体験、インターンでも良いので関わってみることからスタートです。
目標としているステージで活動されている方から話を聞くだけでも得れるものがあり、何をすればいいか見えてくるかと思います。
実現するために何が必要で、何をすべきか、自分には何が不足しているのかということを確認して、一つ一つクリアすることです。
プロチームは一般公募があまりない領域なのでやはり人との繋がりが重要です。
そのためにはいかに紹介してもらえるよう信頼を得れるかという日々の行動や言動も大切になります。
プロチームは1年契約が多いもの。そのレベルに達していなければ1年で組織から去らなければならないものになります。
しっかりと準備を学生時代や若い頃に行うかはポイントだと思います。
私自身トレーナー活動は20代後半からスタートしました。
決して遅すぎることはないし、学生よりも経済力があるので自己投資もしやすい状況にもなるかと思います。
特殊な領域となるため、知っているか知らないかという差が大きな分岐点ともなっていきます。
どんな資格が必要なんですか?
アスレティックトレーナーとして活動するにあたり日本で最も必要な資格は日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格になります。
ただし、現在プロチームでもアスレティックトレーナーとして活動するにあたり、アスレティックトレーナーの資格がなくても医療の国家資格でも認定されることもあります。
このあたりは競技によっても異なるのでルールを確認すべきだと思います。
プロバスケBリーグの場合
上記の7つの資格の中のいずれかをチームで1名は必ず取得していなければならないという規約です。
2シーズン後の2026年に開始されるプレミアムリーグではさらに条件が追加されます。
上記のようにアスレティックトレーナーとして活動するにあたり資格認定されなければならない
このようにプロチームやトップチームに関わるには資格が必須となり、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの価値が高まってきました。
どんな学校に行けばいいの?
アスレティックトレーナーとして活動するにあたり、1つの資格だけでは現実的に厳しい状況があります。
そのためダブルスクールを目指すべきかと感じます。
なぜ2つ資格取る必要があるのか
アスレティックトレーナーはどちらかというとスポーツ現場でのアプローチがメインの仕事内容であり、選手の治療というスキルは学ぶ事が少ない分野となります。
日本は医療の国家資格があり、治療するものは国家資格を取得している者が前提となっています。さらにアスレティックトレーナーの資格があると就職時に強い効力を得れます。
さらにトップで活躍している方々が医療資格とアスレティックトレーナーの資格を取得して活動している方が多く、技術の差だけでなく資格としての地位も築いているので2つ以上資格を保有していると差別化できる現実があります。
どんな学校へ行けばいいの?
私の時代はまだアスレティックトレーナーの資格すらない時代で、医療資格も私の時に国家資格となったような時代でした。
そのため医療系の国家資格は専門学校でしか取得す事ができませんでしたが、時代とともに進化し現在では大学でもアスレティックトレーナーをはじめ医療系の国家資格も取得する事ができます。
学位を取得することもとてもステータスというか当たり前のような時代になってきました。
私も専門学校卒業というレッテルがありその後大学に進学して学位を取得しています。
・大学でアスレティックトレーナーの資格、さらに医療資格を取得できる学校(4年制)
・スポーツトレーナーの専門学校でアスレティックトレーナーの資格を取得する(2年制)
・専門学校で医療資格を取得する(3年制)
・ダブルスクールや大学院でさらに磨きをかける
このあたりはもとても優位な考えになるでしょう。
資格以外でも大切なこと
大学で体育会の部活に所属することでトレーナーとしての現場経験もでき、その競技の人脈を作れることは強いと思います。
医療系の専門学校で資格取得してもプロの現場やトップチームとの接点がなかなかなく目標としている事が現実から遠ざかってしまう方は実際に多い者です。
入学前にやるべきこと
アスレティックトレーナーの分野は知っているか知らないかの差がとても大きくでます。
どのように取り組んでいくか、毎日の努力の継続が大きな差となってきます。
入学後にやるべきこと
プロチームやトップのアスレティックトレーナーになるには学校に入学して同年代の中でも知識や技術、人間力で秀でる存在になると学校の教員から紹介してもらえたり推薦してもらえたり、現場実習先トレーナーの目に留まって、さらに発展する可能性があります。
要するに同級生の中でも秀でる存在や人間性など一目置かれる存在になる必要があるわけです。
まとめ
今回はアスレティックトレーナーというお仕事に関して記しました。
スポーツに関わりたい方にとって、特にチームに関わるスタッフとしてはメディカル分野はアスレティックトレーナーの領域となり、フィジカル分野はストレングスコーチの領域となります。
アスレティックトレーナーは選手が怪我で苦しい状況をサポートして、競技復帰して活躍してくれた瞬間がとても嬉しくやり甲斐や生き甲斐を感じる瞬間であり、とても面白みがある職業であります。
【結論】
・日本スポーツ協会公認のアスレティックトレーナーの資格がある
・アメリカに留学してアメリカのアスレティックトレーナーの資格も強い
・認定の大学やスポーツ系の専門学校にて受験資格を取得できる
・ごく一部の方であるが推薦をもらって2年間の講習会でも受験することは可能
・競技によって必須の資格条件が異なるから必ず確認するようにする
もしアスレティックトレーナーにコネクションがなければ私がお悩みや相談をお引き受けいたしますのでお問い合わせください。
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