関節痛といっても様々な状態があり、問題となっている痛みの原因を突き止める事で解決策が変化していきます。
その中にはセルフケアで対応できる軽症、治療によって改善できるもの、精密な検査をしてヒアルロン酸の注入など外科的処置をする必要があるもの、軟骨の引っ掛かりや遊離体によるものになれば手術が必要となり、変形性の関節症では症状を維持する為のリハビリや人工関節などの選択肢にもつながります。
痛みを我慢してその場をしのいでも症状は悪化していきます。
専門家に確認して最適な手段を選ぶ必要があります。
私は現在プロバスケチームでアスレティックトレーナーとして長年プロ選手の怪我の対応をしてきました。
関節痛にも様々な部位や症状があり、その都度対応も異なってきます。
その中でも関節の捻れによるアライメントが悪くなり摩擦力が増加する事で炎症症状が強くなり痛みを誘発しているケースがとても多いものです。
今回は関節の痛みでも捻れが引き起こす症状を改善する事で痛みを軽減できるケースがとても多いので紹介していきます。
【結論】
・関節痛の原因は以下の要因があります。
1.筋肉の付着部による炎症
2.関節の骨の変形
3.関節の軟骨損傷
4.関節の捻れによるバランス
5.その他軟部組織の影響
・何が原因で痛みが出ていて、解決策は何かを突き止める事で改善へ向かう
・関節の捻れは筋肉のバランスの影響で引き起こり摩擦力増加で痛みが出る
・関節の捻れの大元は疲労が原因である
関節の痛みの原因は何か?

関節痛で多いのは膝関節や足関節の症状が多く、そのほかにも手を使う職人では手関節や肘関節も痛みが出やすくなります。
肩では四十肩や五十肩と言われる肩関節周囲炎になりやすく、高齢になると股関節のダメージが大きくなります。
あなたの問題となっている関節痛の原因は何かを突き止める必要があります。
1.筋肉の付着部による炎症
2.関節の骨の変形
3.関節の軟骨損傷
4.関節の捻れによるバランス
5.その他軟部組織の影響
自分自身でイメージできれば対応策としても実行しやすいのですが、なかなか専門家でも確定できないこともあります。
一つの問題点だけなら比較的解決策としても反応がよく改善傾向への手応えがありますが、複合的に問題となっているケースが多くアプローチも難しくなっていきます。
そのため専門家に確認していただき、状態によっては医療機関で検査をする必要があります。
今後の目的によって対応も変わってきますので、どのようにアプローチしていくか計画性も大切となります。
・競技で良い状態で復帰する目的
・仕事で問題ない状態にする
・日常生活を無理なく過ごしたい
・旅行やイベントに参加したい
このように個人によっても目的が異なり、関節の状態をどこまで改善していくかによって手術をする必要性も出てきます。
1.筋肉の付着部による炎症
筋肉は骨について関節を動かす事ができます。
筋肉は使うと硬く縮む性質があり、縮んだ状態のままさらに活動することで付着部の炎症が強く起こり痛みが出ます。
膝関節の周囲として例を挙げると、
・オスグッド
・ジャンパーズニー
・鵞足炎(がそくえん)
・シンスプリント
など障害の多くがこのような付着部による炎症になります。
2.関節の骨の変形
高齢者になると膝がO脚になってしまう方が多いですが、このようなケースが膝の変形による影響となります。
特に前十字靭帯損傷して手術しないケースでは変形が若くして起こってしまい、後遺症として残ってしまいます。
そのため前十字靭帯は手術をして後遺症を抑えることも一つの考えであり、回転が伴う競技では手術しないと膝崩れが起こってしまい、より変形や後遺症としてのダメージが早まってしまうわけです。
3.関節の軟骨損傷
骨には軟骨があり、摩擦による負担を軽減させる働きが軟骨にあります。
軟骨を損傷してしまうと関節がロッキングしたり引っ掛かりとして運動制限を起こしてしまうケースがあり、目的によっては手術が必要になります。
特に軟骨は損傷してしまうと壊死してしまい再生能力が乏しいので遊離体となってより悪さをすることとなります。
痛みだけでなく、脱力してしまう、力が入らないという症状も出て、熱を持ち腫れも出てきます。
4.関節の捻れによるバランス
疲労すると筋肉が硬くなり、特に動きの習慣によって一部分の筋肉に負担がかかりやすくなります。
疲労の蓄積によって筋肉のバランスが崩れると張りの強い方へ引っ張られてしまい、関節に捻れが起こります。
通常であれば摩擦は正常で負担がかからないものの、捻れによって摩擦力が増えてしまい炎症症状が発生してしまいます。
さらに関節の捻れが起こることで関節のゆとりもなくなり、怪我のリスクも高くなってしまうのです。
このような状態を長く続けてしまうと負担が大きくなり痛みの増加だけでなく、後遺症として悪影響となり、軟骨などにも影響してしまうのです。
捻れをとるためには関節のアライメントを整え、筋肉の状態を良くしてバランスを整えていく必要があります。
5.その他軟部組織の影響
その他にも関節には滑膜炎や腱鞘炎などの影響によって痛みが発生していることもあります。
足関節であれば骨棘(こつきょく)や三角骨と言われる骨に棘が出て変異が起こるケースもあります。
足関節や膝のなかに滑膜が伸びてしまい、滑膜が関節に挟まって痛みが誘発しているケースもあります。
こういったケースでは内視鏡の手術で取り除いたり、クリーニングしたりと余分なものを取り除くことで軽減する事ができていきます。
解決策として

問題の痛みに対する原因が分かればどのように対応していくのか解決策を確認していく必要があります。
解決策としてのステップ
STEP1:どういったシーンで痛みが発生しているのか
STEP2:目的に対してどのように影響しているのか
STEP3:専門家に確認してもらう
STEP4:対応策として何かあり、優先順位は何か
STEP5:実施してどのくらいで改善できるのか
個人によっても症状も異なれば、目的も異なるので、どのようにアプローチしていくのがベストなのか選択していく必要があります。
STEP1:どういったシーンで痛みが発生しているのか
痛みにも様々なケースがあります。
・寝ている時にズキズキする
・朝起きると固まって動けない
・日常動作で痛い
・スポーツ時で痛い
・競技の特定の動作で痛みが出る
問題となっている痛みがどうすると痛みが起こっているのか確認すべきです。
STEP2:目的に対してどのように影響しているのか
・仕事時に影響している
・日常生活に苦痛となっている
・競技に影響している
あなたの目的としている活動にどのように影響しているのか把握しておきましょう
STEP3:専門家に確認してもらう
・整形外科の受診
・接骨院などの保険適応
・鍼やマッサージなどの医療資格者の治療院
・パーソナルトレーナーでの運動指導者
・アスレティックトレーナーのスポーツの専門家
・整体による骨格の調整の施術
このような選択肢があります。
ただ実際にどこに行けばいいのかわからないという方も多いと思いますので、知人の紹介をしてもらいより専門性の高い方に見てもらう事が近道だと思います。
STEP4:対応策として何があり、優先順位は何か
症状によって対応策も異なってきますし、目的によって改善させる内容も異なり、優先順位が変化していきます。
・治療をすれば改善できるのか、その治療にはどのようなアプローチをするのか
・治療だけでなく、トレーニングやリハビリが必要なのか
・関節内に問題があって、外科的な対応が必要なのか、
・保存療法では現実的に改善は難しく、手術が必要な状態なのか
このような選択肢があります。
さらに細かく分類していくと、アプローチ方法も様々あります。
セルフケア | ストレッチ | マッサージ | アイシング | 筋膜リリース |
手技による治療 | マッサージ | 関節の捻れ | 整体 | リハビリ |
物理療法 | 超音波 | ラジオ波 | 衝撃波 | 電気系治療 |
外科的対応 | ヒアルロン酸注射 | ハイドロリリース | PRP | ステロイド注射 |
手術 | 内視鏡による処置 | 切開にて対応 | 人工関節 | その後の診察 |
リハビリ | 評価 | 訓練 | 強化 | 検査 |
簡単に分類するとこのような対応策があります。
STEP5:実施してどのくらいで改善できるのか
あなたの関節痛の問題はどのアプローチをしていくと、どのような変化をして、どのくらいの期間で改善されていくのかという点を検討していく必要があります。
さらにその中でも条件が出てくるかと思います。
・毎日リハビリを対応すること
・週に2回は治療が必要なこと
・2週間で1度は治療すること
・自分自身でやらなければならない事
ここの条件ができないと、結果が伴っていかず、長引いてしまうということになります。
ミズノ治療院でできる事

当院は栃木県宇都宮市で2025年7月よりオープン予定です。
プロバスケ選手のメディカルとフィジカルのサポートを長年行ってきました。
プロ選手はとても繊細な状態でなければ競技としてのパフォーマンスを発揮できません。
・いかにに怪我を防ぎ良い状態にして競技の臨むか
・怪我をした場合、完全な状態で早期復帰させるか
という点を導いていきます。
その経験を活かしたアプローチとサポートを提供します。
関節痛の原因を確認し改善策を出す
問題となっている関節痛の原因は何かを確認していきます。
そのためには問診/視診/触診/徒手検査/動作確認をして原因を探っていきます。
※明らかに整形外科での精密検査が必要な時は病院受診をお勧め致します。
どのアプローチが最も良いのか優先順位をつけて、有効な治療を見つけ出していきます。
反応が悪い場合は複合的に問題があり、場合によっては解決できない関節内の問題が想定されれば整形外科の受診をお勧めいたします。
筋肉の状態を良くする
痛みの根源は疲労からきていて、疲労の蓄積によって悪化してしまいます。
関節の動きや痛みの問題は筋肉の影響があり、筋肉の状態を良くすることでスムーズさが確認できます。
しかし、長年の積み重ねで悪化した状態はまた元の動作習慣へ戻ってしまいます。
そのため継続した治療にて徐々に改善していくものです。
期間が長ければそれだけ改善にも時間がかかってしまうわけです。
関節の捻れを整える
筋肉の状態が悪化していると連鎖的に関節の捻れが生じてしまいます。
関節が捻れることで摩擦力が増加して軟骨などの組織にダメージが起こり痛みが増加してさらに腫れが出ます。
関節の状態を良くする事で関節の動きがスムーズになり、動く範囲も改善されていきます。
問題となっている動作の改善
人は毎日同じような動きを繰り返しています。
習慣となり、使う筋肉も偏ってしまうものです。
動きの癖が起こり、偏った使い方によって体のバランスが悪化して一箇所に負担がかかってしまい痛みが誘発されていくものです。
そういった状態で衝撃などのアクシデントが起こる事で怪我となり損傷してしまいます。
悪い動作を良くするには治療だけでなく、リハビリやトレーニングによって強化して普段使っていない筋肉を活動させていき、良いバランスに整えていく必要があります。
自分自身でも努力を継続することでしか、改善しない状態もあるのでその指導とサポートも行います。
定期的な治療で痛みの軽減の安定か
関節痛の痛みは慢性疾患になります。
時間と共に痛みが起こっている状態を改善していくには時間がかかります。
根本的な原因を取り除くには1度の治療やアプローチで改善できるのは極まれな症状となります。
定期的な治療をすることで徐々に回復していくわけです。
1度でよくなるケースは整形外科での処置など特殊なケースでしかなく、その処置も対処療法になるのでまた時間と共に痛みが出てきてしまいます。
根本的な原因を突き止めて、そこに対する解決策をアプローチしていくことが改善していくことにつながります。
まとめ
関節痛にも様々な原因があります。
何が原因で痛みが起こっているのか、確認して解決策を出すことです。
【まとめ】
・関節痛の原因は以下の要因があります。
1.筋肉の付着部による炎症
2.関節の骨の変形
3.関節の軟骨損傷
4.関節の捻れによるバランス
5.その他軟部組織の影響
・何が原因で痛みが出ていて、解決策は何かを突き止める事で改善へ向かう
・関節の捻れは筋肉のバランスの影響で引き起こり摩擦力増加で痛みが出る
・関節の捻れの大元は疲労が原因である
痛みを我慢しているとどんどん悪化してしまいます。
軽症ほど改善も早くなりますので、専門家に確認していただく事が解決策へと結びつきます。
あなたのサポートをミズノ治療院で引き受けます。
2025年7月24日(木)に宇都宮市でミズノ治療院スポーツマッサージを開院いたします。
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