私はプロバスケチームのアスレティックトレーナーとして現在で24年間活動しています。
怪我で引退を決断させないをモットーにさまざまなケガに対応して競技復帰させてきました。
おかげさまでモットーである怪我で引退を決断させないという事に対しては現在1名も引退になっていない点は実行できています。
その考えとしての一番重視している点としては予防に対してのアプローチにあるかと思っています。
怪我の大元は疲労からくると考えています。
疲労によって筋肉や筋膜の動きが悪くなり、関節の可動域も悪化してしまいます。
さらに動作習慣から使う筋肉のバランスが悪くなると捻れが生じてきます。
結果的に関節のゆとりがなくなってしまうわけです。
運転の経験がある方はわかると思いますが、自動車のハンドルも遊びの部分があるので曲がる際に滑らかさがありますが、ゴーカートでは遊びがないのでコントロールがとても難しくなります。
人の体も関節の遊びがあって負担がかかりすぎない構造となっています。
これが疲労や使いすぎ、怪我によって張り感となってさらに癒着することで動きの制限が出てしまうわけです。
この辺りをアプローチしていると大きな怪我が軽症で済んだり、本来けがにつながることを事前に対応して予防ができるのです。
プロ選手への治療の違い
プロ選手は感覚をとても重要視します。
少しの違和感がプレイに影響してパフォーマンスに直結します。
この辺りが一般の方とアスリートでは大きな差となっている点かと思います。
そのため、治療やケアの対応も細かくアプローチする必要があり、状況によってアプローチ方法も異なってきます。
いわゆる切り口が多くなっていくわけです。
選手は毎日練習して試合に臨むので、毎日最も良い状態に仕上げる必要があります。
治療方法によっては大きな反動が翌日でてしまうケースもあるかと思いますが、プロ選手には翌日の反動を出すわけにはいかないのでアプローチ方法が異なってくるのが現実です。
翌日反応が出て翌々日楽になるというような治療が使えないということになります。
この辺りはプロ選手への治療は大きな違いとなっています。
あなたの悩みの問題把握
治療する前にあなたの悩みが何か問題となっている点を把握する必要があります。
話を聞くことで既往歴、現在の痛み、悩み、どうすると痛みが出るのかなどを確認することで問題点を把握するための準備段階ができます。
そして、実際に動きを見て左右差、動きの制限、動作習慣も確認することでさらに問題点の絞り込みが可能となります。
聞くことを問診、見ることを視診と言いますが問診と視診で絞り込みができてきます。
問題となっている原因を突き止める
さらに実際に触ってみると問題となっている部位の変化を察知する事ができ、徒手的な検査で問題となっている原因を突き止めることができます。
骨の問題、靱帯の問題、筋肉の問題、筋膜の問題、軟部組織の問題など原因を特定する事ができます。
触って確認することを触診と言います。
私が最も重要視しているのが触診です。
触診によってちょっとした張り感を察知できるとアプローチする手段や順番がイメージでき治療方針が決まっていきます。
ただし最初の触診では触れる事ができない感覚があります。
実際に治療して表層をほぐすことで深層の張り感を掴むことがよくあります。
表面の硬さに隠れた奥の問題を把握する事ができ、途中で最も良いアプローチ方法に変更することもあります。
さらに翌日になって深層の張り感を探知できることもあります。
そのため治療は週に2-3回実施することで根本となっている原因を数回の治療を経て確認できることもあるのです。
この辺りは奥が深いと実感していますし、アスリートの場合は特に細かい問題を確認することが難しい点であり毎日治療して小さな変化を探り当てています。
一般の方は筋肉のボリュームが異なるのでこの辺りは1回の治療でも大きな変化を実感でき治療前後の違いを体感しやすいです。
原因の解決策をアプローチ
触診で問題点を探り、さらに徒手的な検査でターゲットを絞り込む事ができます。
スペシャルテストと言いますが、整形外科的な徒手検査となり靱帯の問題なのか、筋肉の問題なのかなどを大まかな確定要素を突き止めます。
ここで問題となれば画像検査の必要性となり、レントゲン検査、MRI検査、CT検査など整形外科で確認する事が必要となるケースもあります。
原因を突き止めると解決策に対する方向性が決まってくるのでとても大切な事です。
私のように治療院としては徒手検査でイメージする、整形外科のアプローチが必要な際は病院受診を勧めます。
病院受診せず対応できる状態であれば解決策となる治療の手段のアプローチ方法の順番や活用するテクニックをプログラミングしてトリートメント開始となります。
原因となっている問題も複数あるケースもあります。
特に長期的な問題となっている点に関しては複合的な問題が起こっている事が多く、一つ一つ改善していく事もあり、1回でかなり改善するケースと長期必要となるケースもあります。
動作習慣によって悪化しているケースは根本となっている動きを改善する必要もあり、場合によってはトレーニング要素を入れた方が良いケースもあります。
人によっては体を動かす事が好きな方と嫌いな方がいます。
自分自身でセルフケアを実施できる方もいれば仕事が忙しくて全くできない人もいます。
ストレッチも自分でできる人もいればやってもらう事が良いという方もいます。
このように個性があるので個性に合わせて対応するのが我々の仕事と感じていますし、アプローチの方法も人によって変化するものです。
ただし、自分で実施できない方はその分治療回数が増えますので経済的な負担は覚悟する必要があります。
自分自身の体です、どんな年齢層でも健康あっての活動となります。
日常生活レベルを快適に過ごすには歩く、立ち上がる、階段を登り降りするための筋肉は必要となってきますので健康維持のための最低限の維持は必要となってしまいます。
あなたの悩みを解決するサポート役
治療といっても世の中にはいろいろなアプローチ方法もあります。
・マッサージ
・ストレッチ
・整体
・手術
・リハビリ
・筋力強化トレーニング
・動作改善
・鍼治療
さらに
・女性セラピスト
・男性セラピスト
・小柄な方
・大きな方
・話術に長けた方
・治療技術に長けた方
・料金の差
・サービスの差
・店舗の相性
現在情報社会となり選択肢も多いものです。
自分自身に合う治療は継続できるかと思います。
見極める事も至難かと思います。
その役目が私であれば嬉しい限りです。
最善を尽くしてご対応させていただきます。