手技の中でも治療の即効性が高いのが整体技術である。
ただし、衝撃もあるので向き不向きもある治療手技となる。
やり慣れると体の楽さを即実感できるので中毒性のある治療手技でもある。
その反面脱力できないと痛めてしまうこともあるので受け手の慣れが必要であることと整体をやるセラピストの間合いやタイミング、スキルなど両者のタイミングも必要となってしまう。
私も整体技術を活用するので、今回は整体に関する知識をお伝えいたします。
私は現在プロバスケチームでアスレティックトレーナーとして24年以上活動し、選手の治療をサポートしています。
整体の技術は衝撃を与える技術はそこまでプロ選手には活用しませんが、症状によっては関節の歪みを取ったりと関節アライメント調整には多用できるテクニックであります。
整体といっても手技にはたくさんの種類があるのが実際でカイロプラクティックやオステオパシー、ソフトカイロなど分類されています。
【結論】
・整体といってもさまざまなやり方がある
・骨格の歪みを整えて即効性のある治療手技
・向き不向きもあって翌日に反動が出るケースもある
・瞬間的な技術なのでうまく脱力する事ができないと悪化するケースもある
・慣れてしまえば楽さから中毒性のある手技である
目次
整体と言っても流派がある
整体とひとくくりしてもさまざまな手技があります
整体
骨をボキボキ鳴らして骨格を調整する手技ですが、体を整えて神経や筋肉、血液の流れを改善して可動域を確保する手技です。
整体と言ってもさらに細分化されて、痛みを伴う施術から痛みを伴わない施術もあるので、セラピストによって手技も異なるイメージです。
カイロプラクティック
カイロプラクティックはアメリカやオーストラリアなどの国では医学部と併設された大学で教育された国家資格にあたる領域です。
日本では資格としてはなく、民間療法としての位置付けであり、脊柱徒手療法として痛みの軽減、可動域や機能改善、身体の自然治癒力を高めるための手技で日本でも多くの方が施術にあたっています。
1つ1つの歪みをコントロールできる手技として私もその魅力に惹かれて弟子入りして技術を身につけた1人です。
オステオパシー
オステオパシーとは自然治癒力を充分に活かして、身体が本来持っている機能性を取り戻し、健康に導く医学です。
あまり詳しくは理解していませんが、患者に負担がかかるアジャストはせずに徒手にて痛みの軽減や可動域改善、機能改善を施す手技です。
即効性が体感できる手技療法
整体は短時間で骨格矯正することで痛みの軽減、可動域改善など体感することもできる手技です。
脊柱には脊髄という神経があり、背骨の間から神経が枝分かれして出て各筋肉や内臓など末梢神経として広がっています。
骨の歪みがあると神経や血管などを圧迫して正常な機能が働いていない部分を矯正することでそれらの通りを改善して機能を正す治療法となります。
そのため施術を受ける前と受けた後での違いを実感しやすい治療方法であります。
治療後に反動が出ることも
骨格の歪みがなぜ起こるのかというと日常生活習慣やスポーツや仕事での動作習慣によって筋肉のバランスが悪化することで起こってしまいます。
短期間でのアンバランスであれば治療後も持続して良好となるかと思いますが、長期的な動作習慣は癖となり改善にも時間がかかるものです。
骨格の歪みを正常に戻すことで、体に負荷がかかってしまい、さらに元の癖の状態に戻ろうとする反射も起こるため反動が出てしまうことも実際にあります。
治療の翌日に反動が出るケースや翌々日に反動が出るケースなど個人差もあります。全く反動が出ない方もいます。
そして2日後に違和感なく良好になるケースも比較的多いものです。
このように個人差があり、治療の慣れも大切になってきます。
ですから初回は体の変化を確認するために様子を見て軽めに治療したりと施術者もコントロールするものです。
向き不向きな方に分かれる
整体はアジャストと言って瞬間的に骨格を調整するテクニックなので、関節の動きやすく負担がかかりにくい角度で瞬間的に動かすムーブメントを施します。
この際に受け手が力を抜いて身を任せられるか、力が入って力んでしまうかでアジャストの深さや正確性が異なってしまうので、施術者と患者のアウンのタイミングも重要となります。
力が抜けない方や恐怖心がある方は整体の治療自体が向いていないということもあるので違う手技での対応がベストなケースもあります。
一概に整体と言っても施術者のレベルによっても大きく異なるので実際に受けてみて判断するしかないのも事実です。
治療が合う合わないは個人差もあるわけです。
プロ選手に実際に活用するかというと受け慣れていない選手や合わない選手に対しては活用しません。
どうしても緊急のケースでは活用できるケースもありますが、プロ選手の場合意識すべき点として翌日も練習や試合があり反動を出すわけにはいかないわけなので体に負担がかかりすぎる手技は避けなければなりません。
この辺りは整体技術だけでなく、ストレッチやマッサージなどと合わせて負担を軽減させたり、代用して、その症状に合わせて手技を使い分けていきます。
元に戻りやすい現実も
体のアンバランスを整えることでその時は劇的に改善しても翌日には再び元に戻ってしまうというケースがあります。
これは動作習慣の長期化による固まりによって一時的に改善させても、再び動作習慣によって元に戻ってしまうという反応があります。
根本的な動作習慣を改善しないと一時的に良くしても戻ってしまうので、糖鎖習慣の改善、筋肉トレーニングによってバランスコントロール、マッサージで筋肉のゆとりを作って、整体で歪みを取っていくと持続力が増して数回治療とセルフケアとトレーニングによって段々と改善方向へと向かうわけです。
すぐに戻ってしまうというケースはそれだけ長期間放置したことによる弊害ですので改善にも時間がかかるという点を理解して欲しいものです。
どのくらいの期間持続できるのかで治療頻度も異なり、良いバランスを維持しているタイミングで再び治療を施すという流れを継続すると良い状態での動作習慣が持続でき回復していくという自然治癒力を引き出す考えとなります。
弟子入りして学んだテクニック
私は3年間日本カイロプラクティック連合会という団体に加盟し、カイロプラクティックの弟子入りを3年間行いました。
かなり厳しい師匠で徹底して基礎を身につけること、特に触診と言って歪みを見抜く技を徹底して練習したものです。
脊柱は1つ1つの背骨の歪みを確認して根本的な原因がどこからきているのかを見極め、1つ1つ異なる角度で動きやすい部分にセットしてアジャストして調整する。
特に頚椎は頭痛や目の影響を受けやすいので頚椎を調整することで大変視界が明るくなり、はっきり見えるようになり、頭がスッキリする感覚は絶大です。
私はカイロプラクティックの技術だけでは戻りの反動が大きいので全身をマッサージやストレッチをしてからそれでも問題がある際に調整するようにしています。
さまざまな手技をその時の症状に合わせて使い分け最もベストなアプローチで対応させていただいています。
その1つの手段が整体手技であり、アプローチの1つの形であります。
まとめ
簡単ではありますが整体に関して記してきました。
【まとめ】
・整体といってもさまざまなやり方がある
・骨格の歪みを整えて即効性のある治療手技
・セラピストの相性もあるので一度体験してみるのも良い経験へとなる
・向き不向きもあって翌日に反動が出るケースもある
・瞬間的な技術なのでうまく脱力する事ができないと悪化するケースもある
・慣れてしまえば楽さから中毒性のある手技である
今回の記事が参考になれば幸いです。
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