アキレス腱の痛みで悩んでいる方はとても多いかと思います。
プロ選手でもアキレス腱の痛みで悩んでいる方は実際に多い現実もあります。
アキレス腱はアキレス腱炎として慢性痛になりやすく、そのまま無理してそのまま活動を続けているとアキレス腱断裂にも繋がってしまいます。
痛み止めを服用して無理をするとアキレス腱の慢性疾患から活動中に痛みを軽減させることで断裂となってしまうことが多いので薬の服用は注意しなければなりません。
私は今までプロバスケチームで長年アスレティックトレーナーとして活動してきてプロ選手の対応をしてきました。
今回プロチームは卒業し、自分自身で治療院を栃木県宇都宮市で開業しています。
選手だけでなく、一般の方の対応も行っていますので、お悩みの方はこの記事を読んで頂き、必要な際はご連絡ください。
プロ選手を含め学生も対応して25年以上経ちますが、アキレス腱断裂を起こしてしまった方は一人も出すことなく対応させて頂きました。
それには予防方法、ケア方法、アプローチ方法、テーピングなどをうまく活用して対応する必要があります。
【結論】
今回来院された50代前半の女性は朝の動き始めの激痛を1度の施術で軽減することができました。
もちろん完治ではありませんが、朝の激痛を翌日には解消し生活レベルでは問題ない状態となっています。
アキレス腱自体の問題もありましたが、ふくらはぎの筋肉の癒着が最も大きな影響であり、その影響でアキレス腱に負担がかかっていたケースです。
セルフケアとアキレス腱の強化が必要となり指導して対応し、再びバスケを痛みなくできるようにしたいという目標に向かっています。
【音声配信】アキレス腱の痛みが朝激痛の50代女性
目次
アキレス腱の痛みが起こる原因とは?

アキレス腱は筋肉が細くなり踵(かかと)の骨に付いて足首を動かしています。
アキレス腱は1つの筋肉ではなく2つの筋肉から構成されてアキレス腱となっています。
下腿の構造
膝下の部分を下腿(かたい)と言いますが、脛骨(けいこつ)と腓骨(ひこつ)の2本の長い骨で構成されています。
腓骨は外側にある細い骨で外くるぶしとなって足首となり、脛骨はメインの骨で足関節の中心で内くるぶしとなっています。
その下に距骨(きょこつ)、さらにその下に踵骨(しょうこつ)という踵(かかと)になって地面で立つことができます。
ふくらはぎの部分にはたくさんの筋肉が重なり合って足首や足の指などを動かすことができています。
そのため筋肉の癒着も起こりやすくなり、足首の動きも悪くなってしまうケースも多いものです。
さらに動作習慣によって筋肉の使い方に癖が出てしまい、足のアーチが扁平足になったり、外反母趾になったりという使い方の偏りや筋肉のバランスなども個人差が出てくるのです。
アキレス腱の筋肉

アキレス腱の筋肉にはヒラメ筋と腓腹筋という2つの筋肉によってアキレス腱となり踵についています。
ヒラメ筋は深部にあり足関節を下に下げる(底屈ていくつ)動作に働いています。
腓腹筋はふくらはぎの表面にある大きな筋肉で膝の上につき、足首の底屈と膝を曲げる2つの関節を動かす働きがあります。
アキレス腱でもヒラメ筋は膝が曲がった状態で力を発揮しやすく、腓腹筋は膝が伸びた状態で力発揮しやすい性質があります。
そのため同じアキレス腱の痛みでもどのような動作で痛いのかによって、問題点が異なりアプローチも変わってきます。
アキレス腱の痛みの起こる原因
アキレス腱の痛みでもいくつかのパターンがあります。
・伸ばされると痛い
・縮めると痛い
・圧がかかると痛い
・擦れると痛い
どういった動作や状況で痛みが出るのか確認することでアキレス腱の痛みでも問題となっている原因を見つけることができます。
・ジャンプをする際に踏み込むと痛みが出る(アキレス腱が伸ばされて痛い)
・ジャンプの際の飛ぶ時に痛い(アキレス腱が縮んで痛い)
・押されると痛い(アキレス腱が腫れている/炎症が起こっている)
・シューズやテーピングの摩擦によって痛い(表面的な痛み)
・アキレス腱でも外側が痛い(切り返し動作で痛い)
・アキレス腱の内側が痛い(足首を捻る動作など)
・アキレス腱の奥の方が痛い(骨棘こつきょくの中での圧力)
このような原因が少しづつイメージできてきます。
アキレス腱の痛みに対するアプローチの手順
①問題となっているアキレス腱の痛みを知ること
②なぜ痛みが出ているのか原因を追求すること
③原因に対する解決策を見つけること
④解決策の優先順位を決めて実行する
⑤症状が軽減しなければ別の解決策を実施する
⑥アプローチの反応を見て継続していく
⑦徐々に痛みが軽減して負担が軽減していく
⑧アキレス腱の強化をして負担を軽減させていく
このような流れで症状に対して対応して、反応の良いアプローチ方法は何かを探っていき解決策を導いていきます。
この時に複合的な問題があると予想の回答が出ずに苦戦することもあり、施術を実施していくことでわかってくることもあります。
今回の患者さんのケース

今回来院された50代前半の女性ケースを紹介します。
腓骨骨折によるギブス固定の影響
バスケの試合で腓骨を骨折してしまい、保存療法にてギプス固定で骨折の治療をしたとのことでした。
通常腓骨を骨折した場合骨のずれを防ぐため手術してボルトで固定することが多いのですが、医師から保存でもずれずに対応可能ということで保存にしたとのことでした。
その分ギプスの固定期間が長くなってしまうことが影響してアキレス腱の痛みが出始めたということが発症要因となっています。
このあたりの選択は一般の方ではとても難しい選択であります。
実際に本人は腓骨に関して痛みはなく問題ないとのことでした。
しかし私が触診すると明らかに腓骨の骨折部が触知でき骨の折れた部位を確認することができました。
プロ選手で一度腓骨の骨折が起こってしまい手術をさせた選手がいましたが、ズレがなく触知しても折れた部位を確認すねことができない程良好だったのでこの違いは明確だなと思いました。
バスケを再開してかばってプレイ
バスケットボールができるようになり、再び週一回程度のクラブチームでの活動を再開しましたが、アキレス腱の痛みをかばってプレイしていた影響で逆のアキレス腱への負担がかかってしまい、両方のアキレス腱が痛くなってしまったというケースです。
足関節が背屈と言いますが、反らせる動きに制限があると伸び切らずにアキレス腱の牽引ストレスがかかってしまい、その動作の反復によってアキレス腱の炎症が出てしまい負担がかかってしまったと推測できます。
施術にてアキレス腱周囲を触知するとアキレス腱の後に三角骨という骨棘(こつきょく)が形成されていて、後からの圧力もかかっているのが確認できました。
逆脚のアキレス腱も痛くなる
この時に問題となっていたのが腓骨の骨折でギプス固定によって足関節の可動域が改善しない状態でバスケを再開してしまったことで、逆脚への負担が増加してしまった影響だと思われます。
朝起きると激痛に
なぜ朝起きると激痛が走るのか?
日常は歩いたり仕事をしていると自然と足首の動きが出るのである程度の柔軟性が保たれるためスムーズな動きが担保できるのです。
しかし寝ていると足関節を動かさない時間が長くなり、その間に癒着が起こってしまい、関節が固まってしまいます。
朝起きると固まった関節と縮んでいる筋肉と癒着した部分が引き伸ばされることで痛みとして発症するわけです。
特に前日に使うことで炎症が増加することでより痛みが出やすいのが朝なのです。
痛いながらも動かないと活動できないのでしばらくすると痛みが落ち着き、関節の動きも出てくるので通常レベルに痛みが安定していきます。
この繰り返しによって慢性化していくわけです。
施術の対応

治療をすることももちろん大切ですが、上記のようにその方その方には痛みが出ているストーリーがあります。
痛みが出るには何かしらの要因やきっかけがあり、だんだんと痛みが強くなっていくものです。
痛みの出方にはアクシデントによる1撃での怪我の発症とだんだんと痛みが増加していく障害です。
アクシデントは仕方がない事故のようなケースもありますが、日頃の疲労の蓄積がとても影響しています。
こういった話を聞くことでなぜ現在の状況になっているのかがイメージでき、その上で検査や確認を行うことで原因を掴みやすく、解決策も見えてくるのです。
アキレス腱自体の問題
当院へ来院したときは両方のアキレス腱の痛みがあり、骨折した側のアキレス腱よりもかばって後に痛くなったアキレス腱の方が痛いということでした。
アキレス腱自体の腫れがあり触っただけでも痛みが出るので炎症症状が強く痛みの原因となっていました。
骨棘(三角骨)の形成
骨折した側の足は三角骨という足首後面に形成されてしまう骨棘(こつきょく)という不要な骨が発達していたのです。
足関節が悪い状態でも運動など負担がかかっいると骨ができてしまうケースでプロ選手にはとても多いものです。
以前からあったものなのか、骨折を機にギブス固定によって発達してしまったのかはわかりませんが、三角骨によって内部からの圧力がアキレス腱への負担を増加している点がありました。
筋膜の癒着による可動域悪化
左右のふくらはぎの部位に両方とも癒着しているのが広範囲で触知でき、その部分の動きが悪いことが影響してアキレス腱の部分で引っ張られる牽引性のストレスがかかって炎症が起こっていることがわかりました。
そのためアプローチはまずふくらはぎの筋肉を十分にほぐしてゆとりを作っていくこと。
その次に足関節の可動域をしっかりと確保できるストレッチと関節の位置を整えて良い状態にする。
さらに筋膜の癒着をとっていくことが両足ともに必須事項でした。
かなり癒着とアキレス腱自体の炎症とそれ以外の筋肉にも影響していたのでその時は痛みのダメージが出てしまいました。
この方は埼玉県から来院してくれたのでなかなか宇都宮まで来院できないので時間をかけてアプローチせざるを得なかったため施術後の余韻が残ってしまったわけですが、翌日の朝のいつもの激痛がなくなりとても感覚も良く活動できたと連絡をいただきました。
今後の予防策

自分自身でできることで回復促進、悪化防止につながります。
筋肉は使うと硬く縮まってしまう点と老廃物が細胞に止まってしまうことで癒着しやすくなってしまいます。
・ストレッチで縮んだ筋肉を元に戻す
・マッサージや入浴で血行を良くして老廃物の流れをよくする
・たくさん使うと炎症が起こるので熱感のある場合はアイシングで冷却して炎症を抑える
このあたりはご自身でも行えると思います。
さらにダメージや自分での限界の際には治療を受けてリセットすることです。
柔軟性の獲得と維持
筋肉は疲れると硬く縮まってしまいます。
硬く縮まってしまうと関節の動く範囲が狭くなってしまう。
その分動かした際にアキレス腱に負担がかかってしまうわけです。
筋肉の柔軟性がなくなると動かした際の痛みの誘発するポイントが早く起こってしまい、負担が増加するのでしっかりと可動域を確保する必要があります。
さらに筋肉は疲労が蓄積することで筋肉のバランスが悪くなると関節に捻れが起こってきます。
捻れが起こることでアキレス腱でも内側や外側に負担がかかりやすくなり一箇所へのダメージが大きくなることで腫れてしまい炎症が強くなってしまうので痛みが強くなってしまいます。
動いた後のアイシング

スポーツ選手は痛みがある部位に活動後アイシングを行い、炎症を抑えて筋肉や筋膜の癒着を起こさないように対応しています。
活動によって痛みが増加したり、負担がかかったり、いつもよりもダメージがあると感じた際は冷却して患部の炎症を抑えることが必要となります。
私のもう一つのブログ『ジャンクトレーナーのケアルーム』
>>【必須】アイシングで炎症を取り除き、怪我の予防と回復にセルフケア
アイシングの詳細はこちらを参考にしてください
アキレス腱の強化で耐性確保
なぜアキレス腱に痛みが出てしまうのか?
筋力が低下して活動に耐えるレベルにないことが原因です。
そのため筋力強化を行なっていく必要もあります。
痛みがあるのに強化していかなければならないのは、むしろ悪化しないのかと思われるかもしれません。
最初はダメージが出てしまうこともありますが、強化して活動に耐えられる筋肉に改造する必要があります。
しかし、悪い状態でトレーニングすればより負担がかかってしまうケースもあります。
・筋肉の状態をまずある程度良くしていく必要性
・関節の捻れをよくしてスムーズな動きを作ること
・悪化しない条件にして強化していくことで負担がかかりすぎずきに耐性を作っていけます。
まとめ

【まとめ】
今回来院された50代前半の女性は朝の動き始めの激痛を1度の施術で軽減することができました。
もちろん完治ではありませんが、朝の激痛を翌日には解消し生活レベルでは問題ない状態となっています。
アキレス腱自体の問題もありましたが、ふくらはぎの筋肉の癒着が最も大きな影響であり、その影響でアキレス腱に負担がかかっていたケースです。
セルフケアとアキレス腱の強化が必要となり指導して対応し、再びバスケを痛みなくできるようにしたいという目標に向かっています。
1.話しを聞いて痛くなったストーリーの理解と状態の確認
2.アキレス腱の痛みの原因を理解する
3.原因に対する解決策を実行する
4.セルフケアで維持向上
5.トレーニングで強化して耐性を作る
このような流れで対応していく事で症状の軽減と回復へと導くことができます。
アキレス腱は痛み止めの服用をして痛みの感覚を麻痺させて活動すると自分の限界がわからず無理できてしまい、その積み重ねによってアキレス腱断裂にも発展してしまいます。
アキレス腱の断裂は無症状でも切れてしまうこともありますが、アキレス腱炎として痛みの慢性化によって発症してしまうケースの方が多いです。
いかに悪い状態を回避して対策対応するかが大怪我を防ぐ術となります。
痛いのを無理せず専門家に確認してもらいアプローチ方法を対応してもらうことで、ご自身でもできることが確認できるきっかけにもなります。
ミズノ治療院スポーツマッサージ

当院は栃木県宇都宮市でミズノ治療院スポーツマッサージを2025年7月24日に開業オープンしました。
これまで繊細なプロ選手に対応してきた経験を一般の方にも対応して痛みと疲労を軽減してより良い状態で活動できるようサポートしてまいります。
必要な際は遠慮なくお問い合わせ頂き、疑問が残らずに対応していきます。
ご来店お待ちしています。
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